“見込に描かれた赤絵の文字”
赤絵で大きく見込(みこみ/器の中央部分)に描かれているのは「魁(さきがけ)」という文字です。赤絵は中国・明時代末から清にかけて民窯(一般民衆が経営する窯)で作られた様式で、特にこの「見込魁文」は日本でも愛されました。「魁」とは他より先に物事を起こすこと、つまり「先駆け」の意味です。
“他を先じる魁の意味”
現代と同じように江戸の人たちも「先駆ける」ことを尊びました。梅という花が書画や詩に多く描かれているのは、何よりも先じて花を咲かせ春の訪れを私たちに伝えてくれるからでしょう。季節や流行を先取ることは今も昔も気の利いたお洒落です。
“小付とは”
小付(こづけ)とは割烹食器でいう小鉢のことです。未来を伝える「魁」への思いを一字に込めたこの小鉢は、旬を感じる菜(おかず)、酒の肴、春に芽吹く山菜の天ぷらのつゆ入れなどにおすすめです。本品は廃番製品からの蔵出しとなります。
φ75×H 38mm/化粧箱入
※タワシや研磨剤のご使用はお控え下さい。
※電子レンジ使用可、オーブン、食洗機使用不可。