”一閑人の開放”
今回ご紹介するのは、本来は器のフチにへばり付いている人形「一閑人(いっかんじん)」となります。一閑人という孤独な名前を持ちながら、永遠に器に添い続けなければいけないという宿命から開放し、めでたく”真に侘しい”閑人として単体で世に送り出すこととなりました。
”今のところ用途はなし”
閑人とは俗世を離れ隠遁する風流人のことを言います。本来自由な人ということもあって、今のところ一閑人にこれと言った用途はありません。棚やデスクに置いてみたり、小さな袋に入れてお守りのように持ち歩いたり、また手先の器用な方はピンバッジやマグネットを自作しても良いと思います。
“一閑人とは”
上出長右衛門窯の一閑人は明末の時代(1628-44)に作られた「祥瑞(しょんずい)」の反鉢に添えられた人形が元となっています。別名「井戸覗き」とも呼ばる風流な一閑人ですが、いつからか唐子(中国風の子供)と混同され、この人形の髪型も明らかに唐子になっています。
“祥瑞(しょんずい)とは”
祥瑞とは日本の茶人に向けて輸出された染付の器の一群のことを指し、青色が鮮やかで良質な磁器土が使用されているのが特徴です。長右衛門窯の染付は、この祥瑞の鮮やかな色を参考に独自で調合されました。私達にとってはお手本のような器です。
箱なし/単品販売のみ/約40×35×H18mm
※お皿のフチに引っ掛けられるような仕様にはなっておりません。
※おへそ部分に3㎜程度の窪みがありますが、製造過程で出来るものです。
※万が一破損してしまった場合の補修は弊社では対応致しかねますので、ご了承ください。
※水洗い可能です。