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【078】茶杯(白)/九谷瓷器

“磁器とは呼べないこれまでとは全く異なる器”

上出長右衛門窯から新シリーズ「九谷瓷器(しき)」が登場です。瓷器とは奈良・平安時代に焼かれた釉薬がかかった陶器を表した言葉です。今では当然のことと思われる器に水が滲みたり漏れたりしないのは、焼き締められた素地と硬い釉薬がもたらした機能です。九谷瓷器は上出長右衛門窯や多くの九谷焼と同じ磁土と、鮮やかな九谷の上絵具を用いながらも、高温焼成していないので磁器とは呼べないこれまでとは全く異なる器です。

“柔らかい口当たりや手触り”

高温で焼き締めていないので口当たりや手触りが柔らかく、吸水性に富んでいます。その他、表面の貫入(と呼ばれる細かいヒビ)から水が浸透し、お茶やコーヒーなどの成分が沈着し、独特の風合いを生み出します。その具合は使い方や飲み物によって異なるので、使うにつれて変化するご自身だけの風合いをお楽しみください。尚、お料理や油を含む汁物へのご使用はおすすめしません。

“変化を楽しむ”

日頃、茶渋などの汚れを過度に気にされる方には九谷瓷器は向いていないかもしれません。吸水性が高い分、濡れたまま置いておくとカビや匂いの原因になることがあります。使用後は必ずふきんで拭き、十分に乾燥させてください。また購入後ははじめに目止め(※)を行い、使用前には毎回器を水に潜らせるなど、水分を染み込ませてから使うと変化がゆっくりと進みます。ジーンズや、革製品などと同じように変化を楽しみ愛着が持てる器だと思います。

※目止め
米の研ぎ汁や、小麦粉を大さじ1〜2を加えた鍋に器を入れて、弱火で煮沸してください。詳しくはこちらをご覧ください。
https://store.hasamiyaki.jp/html/page6.html
もしくは、液体セラミックという商品もございます。
https://onl.bz/a9gWM67

φ60×H 48mm/約60cc(満水)/箱なし
¥2,310(税込)

※吸水性、通気性に富み、永く使っていただくほど味わいと風合いが出てまいります。
※製品到着後、ご使用になられる前に目止めをなさることをおすすめします。目止めの前に一度洗われる場合は、洗剤はご使用なさらずにきれいな水で洗い、よく乾燥させてから目止めをしてください。
※最初にぬるま湯などに浸して、あらかじめ素地に水分を含ませてからご使用になると、茶渋・シミ等が付きにくくなります。
※熱湯を注いだり、直火にかけたりするような急激な温度変化によって破損することがありますのでご注意ください。
※長時間水、食品等を入れないで下さい。また、洗う場合も水につけたままにしないようご注意ください。水分とともに汚れを吸収したままにしておきますと、後日カビが発生する原因となります。
※洗ったあと、十分乾燥してからしまって下さい。
※無鉛絵の具を使用しています。
※タワシや研磨剤のご使用はお控え下さい。
※電子レンジ、オーブン、食洗機使用不可。

発売期間:2023.9.19(21:00)-9.29(9:00)